ネガってもない

まっすぐ歩けない人間「インレイ」のエッセーです。

化粧の段

ここ暫く大変な時代となっており、自分も事業所から休業を要請されて自宅待機をしている為、化粧をほぼ全くしていない。

…何も無い時に化粧してると、母親に怒鳴られるんですよ…まぁそういう家庭環境なのも大きいけれども。

マスク常用が社会的マナーとなり、しかも使い捨てマスクの品不足となれば、口紅はおろかファンデーションだって塗ってる場合ではない。

洗って再利用するにも、化粧汚れは少ないに越した事はないから…。

 

化粧大好き人間としては、これは結構こたえる。

在庫消費が…酸化劣化が…早く普通に化粧したいと切に思っている。

外を出歩けないほど酷い素顔では無い…と自分では思っている…が、化粧の有無は自分の気の持ち様を相当変えてしまう。

肌のシミや色ムラを綺麗に整え、のっぺりした頰に立体感と血色感を出し、瞳を際立たせるキラキラした色を瞼へのせ、足りない眉尻を足したら、最後に唇を主張する。

…これをほぼ毎日20数年続けてきたのだから、無化粧の今は、本当に何だか力が湧かない…何もやる気が起きない…。

 

とは言え、無化粧が2ヶ月近く続くとなると、まぁそれなりに慣れてくるもので。

うつ伏せに昼寝してもOK、時々外に出る際(通院や食料調達などの必要最低限の外出)はマスクとメガネと帽子で十分誤魔化せる、夜のダブルクレンジング(化粧落とし&洗顔)が不要。

…良い様に言えば「ナチュラル」、悪い様に言えば「手抜き」…後者に慣れそうな自分がそこにいて、冷静に考えるとちょっと怖い。

 

通勤が始まれば(雇い止めにならなければ)、今までのフルメイクではなく、マスク仕様の化粧がこれからの中心になる。

マスクが当たる部分の色塗りが減って、アイメイクに力が入るだろう。

…でもさ、食事する時にマスク外すでしょ?顔の上下で差が激しいのもちょっとねぇ…。

なので多分、全体的にノーカラー系のファンデーションか白粉、アイメイクもそこまで力を入れ過ぎずに控えめのシャドウとラインと眉、そして色素が残るティントリップを朝と昼に一度塗ってティッシュオフするだけが個人的にはベストと思われる。

ティントリップ、買わねば…。

 

マスク着用は、子供の頃から風邪を引きそうになったらしていたし(ガーゼのやつ)、今までも日常的にしていたから、全く不自由を感じないけれど。

化粧がね…使い捨てマスクが世の中に潤沢に出回れば、ファンデも口紅も塗りたくる、そしてマスクは1日1枚で捨てられる。

…貴重な在庫確保の為、自粛中は自作布マスクをガシガシ洗濯して使っている…化粧していないのでシミにもならず結構長持ちしている…良いのか悪いのか…。